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白洲正子

今週は続けて洲正子関連の本を読んだ。

白洲正子自伝 白洲正子 (新潮文庫)

平成になってから雑誌に執筆された自伝。
昔途中まで読んでやめていたので、最初から読み直した。

いかにして白州正子は「白州正子」になったか。
その恵まれた境遇や環境にも目を見張るけれど、美意識と観察眼と意志の強さをがすごい。
ひがんだりせずに物をまっすぐ見られるのは育ちの良い人に備わっている点の一つだと常々感じていたけれど、本質を見る目を持っていること、良いか悪いか自分で決められるということは、育つ過程で本物に触れて養われた自信がなければ難しいと思う。
以前斉藤茂吉の奥さんであり北杜夫のお母さんの斉藤輝子さんのこをお孫さんが書いた本 (「猛女とよばれた淑女」 斉藤由香 新潮社)を読んだ時にも同じことを思ったけれど、何をするにもスケールが大きい。
きちんと「日本人」でありつつグローバル。
すっかり世界に引き込まれてしまった。

次に読んだのは、

「白洲家の流儀」 白洲信哉 (小学館)

白洲次郎、正子、そして小林秀雄のお孫さん。
すでに知っていることも多かったけれど祖父二人と祖母とのエピソードが面白い。

これから 山田詠美の「学問」(新潮社)を読み始めます。

by sahobo | 2009-07-19 21:11 | Books & Music