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泣く大人とゴクミと

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読書録。
日本で読んだ本を記録し終えていなかったので。

* 「喋々喃々」* 小川糸 ポプラ社 
* 「泣く大人」* 江國 香織  世界文化社
* 「ゴクミ」* 後藤久美子 講談社
* 「すべてはぜったいうまくいく!」* リズ山崎 主婦と生活社

「喋々喃々」は母が図書館で借りてきてくれたものを読んだ。「食堂かたつむり」*と同じ印象。「それなり」でどんどん読めるんだけど・・・。
そもそも不倫物があまり好きではないのもあって、こういう話を読んで感じるべきせつなさみたいなものを薄っぺらいと思ってしまうのかもしれない。
こういった文章や内容が好きっていう人もいるんだろうとは思うけれど・・・。
本当の本好き、読書好きはどうなのかしら?
尾花のうなぎとか美味しいものが出てきて、ちょっとそそられた。
でもそれら「小道具」も「いかにもな物を登場させてそれっぽくしてるよね」って気がしちゃうんだなぁ。なんか、素直じゃないですけど。

「泣く大人」は大好きな江國 香織さん。落ち着いて小説を読む時間がなかったのでこのエッセイの文章が丁度良かった。 
果物が主食だったり、夜行性だったり、2時間お風呂に入ったり・・・。イチイチ好き。
透明で硬質でちょっと物悲しいんだけれどかすかに暖かい幸福で、少女のようでいて実はすごく大人・・・っていう印象。(どんな印象なんでしょう、わかりますか?笑)
男友達について書いているところも良かったな。意外に男らしいところが。やっぱり大人な女性だ。これの前編ともいえるエッセイ「泣かない子供」*も好き。

「ゴクミ」、ひたすら綺麗でした。はい。(笑)
10年前も今もちゃんとその年齢で美しいんだものねぇ。ため息。

今回村上春樹氏の「1Q84」*を読もうと思っていたのに、結局読まなかった。というか読めなかった。家に本はあったのだけれど。
毎日なんだかばたばたしていてじっくり取り組むような本を読む時間がない気がしていたから。
大作は時間的、精神的に余裕があるときにきちんと読みたい。
まぁ、読みたいと思う本をしばらく読まないというのも、後のお楽しみということで良いものです。
BOOK3も出るようだし、そしたらまとめて読むという楽しみがあるもの。

本がしっくりくるか来ないかは、読む時の精神状態、自分の置かれている状況、環境、年齢、季節、空気、読む場所なんかがすごく影響する気がする。
同じ本でも日本で読むのと海外で読むのでは全然受ける印象が違う。
読みたくなる本の種類も言語も違う。

ジュネーブに戻ったので、またしばらく日本語の本はお預け。


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by sahobo | 2009-12-29 01:19 | Books & Music