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映画録 2月 その1

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最近映画の記録ばかり書いていますが・・・。
またです。
理由は今日からジュネーブで中規模の映画祭が始まるから。
その前に2月前半に見た映画をとりあえずメモしておかないと、すごい量になってしまいそうで。

映画の感想って難しい。
簡単な内容も書いているけど、一応読んでくれる人がもし後から映画を見てもつまらなくないよう、ネタばれしないように書いているから、自分にしかわからない文章になっちゃってるし。
感想も「面白かった」「良かった」「演技うまい」「つまらなかった」「好き」「嫌い」って・・・。
小学生の日記か!?っていう語彙の少なさ。
最近さらに日本語の単語が出てこなくなっています・・・。如実に感じる今日この頃。
うまい表現が出てこない。
「あれ?こういう気持ちを表す言葉、日本語にあったよね?なんだっけ?」みたいな。
でもそんな「こんな気持ちを表す言葉・・・」なんてネットでも探しようもないし。
そんな気持ちってどんな気持ちなんだって。(苦笑)
それから漢字の間違え。
「なんとなくしっくりしない」と思いながらもそのままにしてしまい、だいぶたってから変換間違いに気がついたりします。

それでも懲りずに書きます。
自分用記録なので・・・。

15. Rein à declarer
フランス。フランス語。監督 ダニー・ブーン(Dany Boon) 出演 ブノワ・ポールヴールド(Benoît Poelvoorde) 、ダニー・ブーン(Dany Boon)
時は1993年。ベルギーとフランスの国境でオフィサーとして働く大のフランス嫌い、ベルギーひいきのベルギー人Ruben。国境間の行き来が自由になる前にフランス側のオフィサーMathiasとペアを組むことになる。MathiasにはRubenに言いたいのに言えない秘密があった・・・。
文化の違い、ちょっとした言葉の違い。近いのに遠いお隣さん・・・。2年前の大ヒット作品「Bienvenue chez les Ch'tis」 の二匹目のどじょうっぽい。観客は笑ってる人たちが多かったけれど。まぁまぁ、それなり・・・でした。

16. La petite chambre
フランス、ルクセンブルグ、スイス。フランス語。監督Véronique Reymond、Stéphanie Chuat 出演 Florence Loiret Caille, Michel Bouquet
1人暮らしの老人の家を訪れて世話をする看護婦のRose。彼女は妊娠中に子供を失ったことから立ち直れていない。ある日、1人暮らしの老人Edmondが自宅で倒れているのを見つける。
むずかしい題材。舞台はスイスフランス語圏。ワイン畑もレマン湖も冬の雨の中、重々しくて暗くて。主人公ものRoseもEdmondもあまり生きていることに希望を見出せていない。
スイスはジュネーブやローザンヌなどの街のことしか知らないけれど、1人暮らしの老人がとても多い気がする。日本でも増えてきているけれど、まだここまで多くないのでは。街中のスーパーには杖や歩行補助を使って買い物をするご老人がたくさんいる。老人ホームのような設備も沢山あるし、スイス(ジュネーブ)では家族のあり方はどうなんだろうと考えることが多かったので、その疑問の答えのひとつを映画の中に見たような気がする。最後は希望がある終わり方だったのが良かった。
明るい話ではないけれど、作品として良いのでお勧め。

17. La Doppia Ora (The double hour)
イタリア。イタリア語。フランス語字幕。
ホテルのクリーナーとして働くSonia。スピードデーティングに参加した際にGuidoと知り合う。
お互いなんとなく惹かれ会いデートを重ねる。ある日、彼の働く大邸宅を訪れた時、ギャングに襲われてしまう。
前半と後半で雰囲気が少し違う映画。前半は特にヒッチコック風。実際ヒッチコックへのオマージュとしているみたい。後半「こういうことか」とわかり、でもその後も穏やかながらハラハラする運びで飽きなかった。
見終わってからしばらく考えていた映画。何だかわからないけれど良かったみたいだと・・・。主演女優の演技が良かったのかも。見ている最中は特に思わなかったけれど。評論家の評価は別れるようだけれど、私には印象に残った映画になった。

18. Angèle Et Tony
フランス。フランス語。監督 d'Alix Delaporte 出演 Clotilde Hesme、 Grégory Gadebois
舞台はノルマンディーの小さな漁港。刑務所から出て来たばかりの若いAngèle。彼女には祖父母と暮らす1人息子がいる。彼女はTonyと知り合い、漁港の仕事の手伝いをすることに。彼女は押しかけるように彼と母親の暮らす家で暮らし始める。
日々を生きること、自分を守ることで精一杯の人たち。満ち足りて幸せとは言えない生活。でも人間らしい。主人公の女優、「誰だっけ?」と、ずっと思っていて、終わってからLes Chansons D'AmourのClotilde Hesmeだと気がついた。遅すぎ!!前半の主人公の固い表情、頑なな態度、それから途中自転車をこぎながら自然に微笑んでしまうところ、後半のドレス姿での海辺での表情などがどれも自然で心に染込んできた。Tony役の俳優はコメディー・フランセーズの人。さすがにうまい・・・。でっぷりとした体にぼーっとした顔。表情だってあまり変わらない。演技していないみたい。なのに彼の感情がものすごくこっちに伝わってきてしまう!華やかなことは何も起こらないけれど、一つ一つのイベントがリアルで「普通の人生」が描かれている。これもクリティックの評価は別れるようだけれど、私にとっては印象的な映画だった。

19. The king's speech
イギリス。英語。監督 Tom Hooper
出演 コリン・ファース(Colin Firth) ジェフリー・ラッシュ(Geoffrey Rush)  ヘレナ・ボーン・カーター(Helena Bonham Carter ) 
英国、エリザベス二世の父親であるジョージ六世は子供の頃から吃音に悩まされていた。さまざまな治療を試した末、オーストラリアから来たセラピストの風変わりな治療を受けることにする。
オスカーにもいくつもノミネートされているし(アカデミー賞はもうすぐ)、ゴールデングローブ賞でコリン・ファースが主演男優賞を受賞した作品。英国アカデミー賞でも圧倒的でした。ずっと噂は聞いていたので楽しみにしていたけれど、期待通り見ごたえがあった。コリン・ファースが吃音に悩むプリンス(後キング)にしか見えない。治療中の様子に思わず笑ってしまったり、スピーチのところではハラハラにしたり。第二次世界大戦突入のラジオでの演説はこちらもその時のイギリス人の気持ちになって聞いてしまっていた。バックグラウンドに流れるベートーベンもぴったり。良かったな。もう一度映画館で見ようと思っています。(でも映画として良かったというよりも、俳優陣の演技が良かった。映画的には普通・・・意味、わかります?笑)
邦題は「英国王のスピーチ


以上。

今回は最初の1本以外は良い映画続きでした。

♪♪Merci♪♪
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by sahobo | 2011-02-11 23:09 | Movie