2011年 03月 18日 ( 1 )

違和感

こういうこと、論理的にうまく文章にすることが出来ないので、今まで書くことは避けていたのですが・・・。

もやもやした気持ちがおさまらないので、吐き出しちゃいます。
そのうち消してしまうかもしれません。

色々な考え、とらえかたがあると思いますが、これはあくまでも私の、個人的な感情論です。

・・・・・・・・

ここ数日、スイスとフランスの日本に関して、特に福島原発に関しての報道に対して非常に違和感を覚えている。
違和感を通り越して怒りを感じることさえある。

日本で続く福島の原発の問題。
こちらのニュースでも大々的に報道されている。
でも「原発事故」として流れるのはチェルノブイリの事故後の映像。
チェルノブイリの事故、事故後のまわりの死の地と化した様子、病気の子供達・・・。
福島がもう既にこうなったような印象を受ける。
福島の問題はチェルノブイリとは違うのでは?
散々説明してますよね。
でもそこはやらない。

新聞に載るのは日本の放射線の検査をしている赤ちゃんや子供の写真、検査のために列をなす人々、宇宙服のような防御服を着た人、ビニール袋をかぶる子供達。
東京の写真はマスクをした人々。
これだけ見ると、もう日本はすでに放射能に汚染された国のよう。
(この東京の人達がしているマスク、ほとんどは花粉症のためなのでは?)

そりゃ、日本の政府、テレビがどれだけ本当のことを言っているのか、私にはわかりません。
原発の問題、ものすご~くシリアスなのもわかっている。
日本人、誰だって不安。

でも今、実際に、現実に地震と津波で家や家族を失って、避難して、寒さの中、暖房も電気も食べ物も情報も限られた、極限状態にいる大勢の人達のことは?
その中でさらに原発のために避難場所を変わらなければならない人達のことは?
そこで作業を自衛隊や他の団体のことは?
そちらの方が今の時点ではもっと報道されるべきなのでは?
そして何ができるかを考えるべきなのでは?
(それをこっちの人に求めるのは勝手すぎるかもしれないけれど)

被災した人達が一番大変なのに、チェルノブイリの映像を散々流して、「これが日本で起きている」かのような印象を与えて、(勝手に)スイス人、フランス人がパニックになってって、何か違う気がする。
日本にいる日本人の方がよっぽど冷静。
この人達、もし自国で今回の日本にあった規模の大地震、大津波、原発の問題がおこったら一体どうなってしまうんだろう?

ある現地の新聞は福島で作業する人達のことを「KAMIKAZE隊」と呼んでいた。
日本だから、彼らにとっちゃわかりやすい言葉だから、特に意味もなく使われているのだろうけれど、現地で決死の覚悟で作業している人々のことを考えると、私は怒りでちょっと感情的になってしまいそうになる。

しょっちゅう、いかに被爆が危険か(チェルノブイリがひどかったか)をやるからか、ニュースが終わる時間になると彼の両親やフランス他ヨーロッパにいる親戚や知り合いから電話がかかってくる。
メールがくる。
心配してくれるのは本当にうれしい。
でも既に何度も「実家は東京より西だし大丈夫だよ(今のところ)」と言っているのに、毎回同じ事を聞かれ、毎回同じことを答えなければならず、うんざり気味。
だって、どうすればいいって言うの?
今すぐ、私の家族もパニックになって、西に逃げるか、スイスに来れば彼らは安心するのかしら?
東日本に住む全員が大パニックになって関西に逃げればいいのかしら?
そんなことになったら、それこそ日本は大変なことになってしまうでしょう。
実際にもっと状況が悪化する可能性だってあるだろう。でも今はまだ違う。
心配して電話したりメールしたりしてくれるのは感謝するけれど、なんで日本にいる人達でもなく、私でもなく、あなた達がパニック?と・・・不思議な気持ちになったりして。

ある、そこまで親しくないフランス人に「今日は家族が住むところで結構大きな地震があって、今までなかったところだし、大地震が来るって言われているところだから焦ったわ」と言ったら、「そんなことはどうだっていい!!原発が大問題なんだっっ!!!私の友人(フランス人)は全員京都に逃げたっ!」と興奮気味で言われた。
げんなり・・・。

静岡県で震度6の地震があった日、フランスのニュースでは東京のフランス人特派員らしき人が「今日の地震は10分、いや15分ほど続きましたが・・・」と言っていたので、驚いてしまった。(この方、今は大阪)
私のフランス語の聞き間違いかと思ったら、隣で聞いていた仏人もさすがに「えぇ!?」と言ったので、私の聞き間違えではなかったよう。
10分も続く地震!??そんなの、聞いたことありません。
実際Ustream NHKを見ている最中に起きたその地震は、何十秒の長さ、だったのでは?
正確なところはわからないけれど。
それなのに、東京で実際に体験した人が、「地震は10分続いた」って言っちゃうって!?
これが、ナショナルニュースで普通に放映されてしまう・・・。
地震ひとつでもこれだもの、原発の状況なんて、そりゃ、大々的に脚色されちゃうわけだわ。

もしかしたら、福島原発の状況は日本で発表されている以上に危険でシリアスなのかもしれない。
いや、実際に大問題なんだと思う。危険で、ぎりぎりなんだと思う。
最悪の自体ってことだってありえなくないんだろう。

でも、伝えるなら今の日本の様子をきちんと伝えて欲しい。
脚色しないで。

今夜のスイスのニュースでは、西に行く車の列の映像(東北の道路の様子)、大阪駅で「東京は怖いから逃げてきました」という人のコメント、暗い東京の様子の映像(計画停電で)を流し、「東京にはもう人がいません!」とやっていた。
「東京は恐怖によって完全にマヒ状態です!」と、大阪から興奮気味に伝えるアナウンサー・・・。
そうなんですか??
東京在住の親戚や友人はそんなことは、言っていないけれど・・・。
恐怖でマヒ状態なのは東京じゃなくて、あなたなんじゃ??と思っちゃいました。

同じニュースで、多分東京を出るつもりがない男性は、「東京はパニックになっていない」と言っていたけれど、でもこのニュースを見て彼の言ったことの方を覚えている人ってどれだけいるだろうか。

5月末に日本に行く予定だった友人2人も旅行をキャンセルするとのこと。
仕方ないけれど・・・なんだか残念。


追加

鏡リュウジさんのサイトに出ていたこと
日本の原発の現状について英国大使館で行われた内容の概要の翻訳です。
原文リンクもあります。




♪♪Merci♪♪
にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ

My Flickr
[PR]

by sahobo | 2011-03-18 00:56 | Life in Geneva