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映画録 4月 その1

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旅行記の合間に4月に観た映画の記録を。

63. Les femmes du 6e etarge
フランス。フランス語。監督 Philippe Le Guay 出演 Fabrice Luchini、 Sandrine Kiberlain
舞台は60年代のパリ。裕福なアパートの住人とアパートの6階に屋根裏部屋に住むメイド達。かの女達のほとんどがスペインからの出稼ぎだった。それまで接点がなかった雇う側の主人と雇われる側のメイド達。ひょんなことから交流が始まる。
最初から最後まで安心してみらる。心臓が弱い方も大丈夫。ブルジョアの裕福で退屈な生活に慣れきっていた主人公はスペイン人のメイド達のたくましさと明るさに惹かれる・・・。内容はありがち。でもちょっとほろりともさせられたり、明るい気持ちになれる作品。。こういう小難しくないフランス映画も必要だわ。Sandrine Kiberlainが毎日お洋服を作りに行ったり、サロンに行ったり、お友達とランチするだけ何もしていないのに「私、疲労困憊なの。疲れきってるのよ。」と言っているのがおかしかった。こういう人、知ってるわ・・・。(←私。苦笑)

64. Tous les soleils
フランス。フランス語/イタリア語。 監督 Philippe Claudel  出演 Stefano Accorsi、 Clotilde Courau
ストラスブルに住むAlessandroはイタリア人。バロック音楽の教授。妻に先立たれ、今は15歳になる娘と風変わりな兄と同居中。二人の面倒を見ながら、妻のことも忘れられず、自分の人生を考えることがなかったが・・・。
イタリア映画Juste un baiser、Encore un baiserに出てるステファノ・アコルシ。この2作品では、いつまでも大人になりきれない、どこか優柔不断な男の役だったけれど、本品では一生懸命で、でも娘の成長にとまどいがちなシングルダディの役。結構似合います。これ観てて、フランス語から突然イタリア語になっちゃうのがちょっと魅力的だった。「イタリア語の音が好きで~」というフランス人女性がまわりに数人いるけれど、確かにこうやって聞くと素敵に聞こえる・・・。ま、それは素敵な男性なら・・・ってことなんだろうけど。(笑)

65. Winter's bone
アメリカ。英語。監督 Debra Granik 出演 Jennifer Lawrence、 John Hawkes
舞台はミーズリー、オーザック高原。17歳のReeは二人の幼い兄弟と病気の母親の面倒を見ている。ドラッグディーラーの父親が保釈中に家を担保にいれたまま逃亡。次回のトライアルにこなければ家を取り上げられてしまうと告げられる。その日から父親探しと親戚に家族を助けてもらうように懇願にまわるが・・・。刻々と近づく期限。
サンダンス映画祭で賞を取ったり、アカデミー賞にノミネートされたり、話題だった作品。
厳しい自然と貧困と家庭問題と。17歳の女の子には重すぎる責任。家族とお金のことを考えてアーミーに志願たり、近所の親戚達から冷たくあしらわれたり。大変だなぁと胸がつぶれる思い。でも主人公はひくつになるわけでもなく、その時やらなければいけないことを淡々とこなしていこうとするのが印象的だった。妙に感動的に作られていないから、なおさら心が揺さぶられた作品だった。

66. Je n'ai rien oublié
フランス。フランス語。監督Bruno Chiche 出演 Gérard Depardieu、 Alexandra Maria Lara、Niels Arestrup
Conrad(ジェラール・ドパルデュー)とThomas(ニエル・アレストラップ)は幼馴染。Conradは火事を起こしてしまい、Thomasをたずねてくる。その日はThomasの息子の結婚式だった。Thomasと母親は少しずつアルツハイマーが進行していくConradを歓迎していない様子なのが息子の嫁Simoneは気になる。少しずつConradと親しくなるSimone。そして裕福な家庭に隠された秘密が明らかになっていく。
ジェラール・ドパルデュー、ニエル・アレストラップなど確かな演技の俳優陣で見ごたえのある作品だった。お屋敷のインテリアやマダムの洋服も個人的に楽しめたし。ただ最初ConradとThomasは同じ年くらいの設定なのに、ニエル・アレストラップがジェラール・ドパルデューよりかなり年上に見えて、ニエル・アレストラップの母親(Françoise Fabian)がアレストラップの奥さんなのかと思ってしまい・・・。途中で「あ、これは母親か・・・」と気がついた。それまで話が良くわかっていなかった私。(苦笑)

67. The adjustment bureau (邦題 アジャスメント)
アメリカ。英語。監督 George Nolfi 出演マット・デーモン(Matt Damon)、エミリー・ブラント( Emily Blunt)
フィリップ・K・ディック原作のSFラブストーリー。(ってジャンルがあるんだ?)誰が運命を支配しているのか。惹かれあう二人は・・・?
スリリングな出だし。それなりに面白かった。マット・デーモンも「ヒアアフタ」よりもこっちの役がいいみたい。相手役のエミリー・ブラントも魅力的。途中からラブストーリーになってしまって、あら?っと拍子抜けしたけれど。愛は強い!みたいな・・・。個人的には最後までもう少し辛口にして欲しかったなぁ。
日本公開は5月27日。


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by sahobo | 2011-04-25 23:45 | Movie